香港からマカオへ、橋の上を移動する by Tomoco

2018年10月、香港と中国本土およびマカオをつなぐ全長55kmの橋が開通した。マカオまでシャトルバスで40分。滞在中の香港島からシャトル乗り場まで1時間程度かかるので、上環からのフェリーに乗ったほうが楽なのだけれど、なんとも橋が気になったので橋を渡るという目的をもってマカオに行くことにしました。

香港ディズニーランドのあるランタオ島。その島の一部が埋め立てられ、香港口岸というポートになっていて、橋はこの香港口岸から始まる。橋は途中で何度か海底をもぐるトンネルになる。3車線ある橋の一番右を走るバス。事前情報なしに左の窓側に座った私の席からは、海上道路という感動はなく、アスファルト越しに冴えない色の海と遠くに見える島の影をぼーっと眺めました。宮古島と伊良部島をつなぐ橋、あの“海”という言葉からは想像しえなかった色の海の上を渡る時の感動とはまったく違う。でも、とにかく、橋。そして、橋の上をただ異物として移動する私。豆腐ファクトリー(現代美術家の阿児つばさが、香港の坪洲島で採集した海水をつかってプレゼンテーション中に豆腐を製作)から、構造物(赤いベンチと竹と人力による)を通って、各地(観客の近く)へと運ばれている、構造物(中央なのか?)→各地へと移動する豆腐の気持ちになったような気がしました、本当に気のせいだけれど。

f:id:tomococafe:20190321115700j:plain

マカオへと向かう橋の上

 

主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク

平成30年度文化庁アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業