香港 Day4:動くをはじめる by Tomoco

はい、また今日! これ、本当にレジデンスの醍醐味です。24時間がつぎの24時間につながっているんですね。大変だけど、楽しいです。

朝10時。みんなV54に集まっています。

まず、フェイが香港の海を撮影したフッテージを見せてくれて、それに対して空間とか、音楽とか、何が目的かとかみんなの応答。

それから阿児ちゃんが坪洲島の海岸(?)で採集した海水でつくった豆腐について説明。阿児ちゃんのプランに対しても、みんなが応答。

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海水のろ過

それから、1階の中庭?に行って、今日(から)は体をつかっていきましょう、ということで。接触というのは本当にすごいことで、呼吸から血流からその人の思いからなんか伝わってしまったり、わからなかったり。久しぶりに体を使うワークに一緒に参加して怖いやら嬉しいやら。ほとんど泣きかけるような感じでしたけれども楽しみました。(このパートについては、自分が冷静に参加していないので、ちょっと言語化が難しい!)

すごいな、と思うのは、ここまで私たち6人は経験や考え方については交換していたにもかかわらず、一切実際の体の接触を以ては触れ合ってこなかったこと。たしかに、宮古島の3日目かな? くらいにボさんとスティーブのトリッキングをやってみたり、スティーブにカポエラを習ってみたり、一與那城美和さんに雨乞いの踊りをならったりとしていたけれど、、、でも、自分たちの今の体で何かを一緒にやってみることは今までなかった。これは今までが怠けていたのではなくて、「今」が適切な時なのだと、思うのです。もちろん、宮古島の2週間と香港の10日間、という約束がなければできないペースだとは思うけれど、これがとても大切なことのように思われます。特に6人のうちの半分はダンサーでもないし、いわゆるパフォーマーでもありませんし、私にいたっては通常の人の運動神経の半分も持ち合わせていませんので。。。

人と人が触れて、どういうことになるか、それからそこに「隠される」意味や物語がどういうものなのか、それを共有できるようになった(かもしれない!)6人が、実際に接触しながら考える時間を持ち始めたこと。

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V54中庭でワークアウト

そんな朝のワークを終えて少し遅い昼ご飯。そして、深水埗へ。有名な豆腐花やさんが目当てですが、町(村?)自体を目当てに。何度来てもエネルギーの渦巻く様がすごい町。遠くまでつながる露店。SIMカード、カメラ、LED、リモコン…何もかもが専門店になって売って売ます。服や靴、おもちゃの専門店もある。道の両脇にはあいかわらず高層の住宅。阿児ちゃんがぽつりと呟きました「ここにも人が住んでいるんですもんねぇ」。

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お目当ての豆腐花やさん

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マーケットの左右につらなる住居

夜、初日のマーケット上の食堂へ。塚原さん、阿児ちゃんのジャパンチーム3人で。胃も体もややお疲れ気味なのか、野菜ばかり注文。久しぶりに胡椒と酢漬野菜と豚の内臓のスープに遭遇! しみます~。久々に日本語だけの会話に、おしゃべりは尽きないのでした。

最後、V54に帰り、阿児ちゃんが朝つくった香港海水豆腐をひと口。おお、塩辛い。でも、島豆腐。あとは、“海水”をどう受け入れるか、体も、心も、、、明日に続く。

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香港豆腐1号

 

主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク

平成30年度文化庁アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業